CS-PCMチュナー T-110CS

T-110CSの写真

ミュ−ジック・バードミュ−ジック・バードの各チャンネルの放送内容

 CS-PCM放送は、赤道上空3万6,000kmに浮かぶCS(Communication Satellite=通信衛星)を利用した、有料の音声専用ディジタル放送です。サンプリング周波数48kHz、量子化数16ビットの音声をディジタル化した高音質フォーマットで送るので、ひずみや雑音が発生せず、ダイナミックレンジも広くとれるため、クォリティの高い音質を劣化させることなく受信することができます。

通信衛星から11.2GHzというミリ波で送られてくる信号は、一旦1.3〜1.77GHzに変換され、チューナーに入力されます。CS-PCMチューナーでは、まず希望するチャンネルを選択し、検波して良質なディジタル信号を取り出します。そしてCDプレーヤーと同様に、D/Aコンバーターによってオーディオ信号に復調します。チューナーの音質を最終的に決定付けるのは、実はこのコンバーター部分です。

 T-110CSは、重要なD/A変換部にディジタル・プロセッサーで開発し、驚異的な変換精度と音質の良さで定評のあるMMB方式D/Aコンバーターを搭載しました。厳選された18ビットのD/Aコンバーターを、本機では4個並列駆動させ、ひずみ率(リニアリティ)と残留雑音を理論値まで改善し、マルチビットの究極を実現しています。さらに、高精度8倍オーバーサンプリング・ディジタルフィルターと高音質素子を厳選した、 GIC3次アナログ・フィルターの採用により、高純度アナログ再生を可能にしました。なお、チューナー部には、ビタビ復号LSI、PCM復号LSIを搭載、衛星からの電波を正確に復調、極めて純度の高いディジタル信号を復元します。

 CS-PCM放送は音楽重視の高音質放送ですから、エアチェックは主要な楽しみの一つです。本機には、光/同軸2系統のディジタル出力端子を装備していますので、DATなどディジタル・レコーダーに音質劣化もなく、ダイレクトにディジタル録音が可能です。

 ディジタル/アナログ用の専用捲線構造の電源トランスの採用、信号回路はディジタル部とアナログ部を完全に独立させるなど、高周波雑音による音質劣化に万全の対策を施しています。オーディオ出力には、伝送途中の雑音排除能力に優れたバランス出力回路を装備し、ディジタルの限界を極める再現性を実現、高音質再生を可能にしました。

 シンプルで洗練されたデザインの中に、高度な技術が凝縮された本機によって、音質優先のオーディオファンや音楽ファンに、CS-PCM放送の魅力を十分に堪能していただけるものと信じております。


主な特長

MMB方式の採用により、高いリニアリティを得て、高音質放送を余すことなく再生。

ディジタル出力には、TOSリンク、同軸の2系統を用意。音質を十分に吟味し、TOSリンクには、最高級のものを使用。

垂直偏波、水平偏波の切り替えを電圧で行うアンテナに対し、バックパネルに切り替えスイッチを設けて、対処。

アナログ出力は、アンバランスとバランス回路の二種類を用意。


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